Mな僕の深読みから始まった刺激を求める半日
自他ともにMと認める僕は、ある日、SMで使う「赤い蝋燭」の蝋が頭に付いた状態で出社してしまった。
SMで使う「赤い蝋燭」は低温ろうそく、といいます。使う時は必ず「低温」ろうそくで、仏壇とかの普通の蝋燭は火傷しますので。
脱線しましたが。頭に赤い蝋がべっとり。僕がMだというのは、自分の部署の人がだいたい知っていてめちゃくちゃ気まずい。
Mだと知られているのは、Mキャラというだけでして、蠟燭の蝋が付いていたらMキャラというより変態ですよ。
なんで気づいたかといいますと、昨日はお楽しみだったね♪と同僚に頭をはたかれたからです。彼なりの気遣いだっただろうけど、もう少し裏路地へ僕を連れ出してこっそり伝えろよ!
ま、この頭で地下鉄に乗ってバスに乗ったのだから遅いけれども。さて、言い訳作戦タイム。まずは蝋をトイレの個室で落とす。
鏡が無いので、手探りで落としながら言い訳も考える。
すでに部署の何人かは見ているので、聞かれたときの返しは用意しておかないと。
始業の時間が迫り、半分焦りながら、半分ハラハラドキドキしている僕。そういうとこがMなんだよ。
何て言おう。マジで、頭についてたのはSMのやつ?とか聞かれたら。何て返そうか。もう認めようか、いや、上司もなんか頭見ていたかな、あああ、僕おわた?
色々と考えた結果、レジン使って工作していたら寝落ちして後頭部に付いたままだった、に可決!
別に蝋とは分からないので、見た目が似た材質のものでいいし、机で作業して寝落ちして頭に付いた、ならOKじゃん。いける、いけるぞ。
トイレの鏡で最終チェックしてから、何事もなく仕事開始。そしてお昼休み、誰も何も聞いてこないのが不気味ですね、全く。
お楽しみでしたね、のあいつに「今朝のあれ、どういう意味だよ」って聞いたら「W杯ではしゃぎすぎたんじゃないの」って。
まじか。何かしらのパーティー的な盛り上がりで、頭にポップコーンついてるくらいの感じだったのかい!
本当は、ちょっとしたSMで本当にお楽しみだったのだけど、これは拍子抜けだ。
自分のMキャラと、赤い蝋燭を付けて会社に行く事の背徳感で深読みしすぎた。馬鹿らしいけどいい教訓でした。
今後は縄とか鎖の痕、ムチのあざ、気を付けないといけない。そう思う僕でした。
結果オーライでよかったけれど、もう少し刺激というか、ピンチを味わいたかったでございます。



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