フェチは自分で気づきにくいという話(七兵衛・長野県)

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僕のフェチは日本で1人かもしれないよ

僕のフェチは何でしょうか。おそらく日本で1人かな、とか勝手に思っていますが、説明が少し難しいかもです。

本の匂いフェチなのですが、他人(好きな子とか気になる子)に本を貸します。できるだけ読むのに時間がかかる本を貸すのです。

もちろん長い活字の本を読むのが苦手な人には、何度も見れる写真集やアートブック、何度も調べる旅行雑誌等、相手に合わせます。

要するに、本が返却されると相手の部屋の匂いが微かに残っています。それが目的なのです。貸す前の本自体にも、紙質等色んな決まりがあるのですが、あまりにも変態になってくるので機会があればまた書きます。

多分僕は、相手の部屋のにおいフェチなんだと自覚したのは大人になってからです。職場じゃ、女の人とまともに話す事も少ないですが、本の貸し借りの趣味は何故か合っていて、必要最低限の会話ながら、後輩の子から五十路近くのベテランの人まで、女性なら誰でも貸します。僕も貸してもらいます。

貸してもらうときはこんな感じ。

女子「七兵衛君、いつも新しいのありがとう。私のおすすめ貸すね」

僕「はい、あ、どもです/////」

貸すときは、借りる時のタイミングで声を掛けます。

僕「あ、こちらこそ。実は前の続き、3巻と4巻。重たいから紙袋です。お邪魔じゃなければ。読みますか」

女子「え、持ってきてくれたの、嬉しい~早く読むからね」

僕「あ、と。ゆっくりでいいですよ。」

女子「七兵衛くん、本の虫だもんね。また新書積読しちゃった?毎回お言葉に甘えてしまうわ」

僕は多分、というか絶対に恋愛対象には見られてないだろうと思います。ただ、男ではあるので、女性の好みだってあります。僕の変態フェチっぷりは、恋人が欲しい等の一般的な欲望より「気になった子の部屋の匂い」なのです。

気になった子と仲良くなって、お部屋にお邪魔してもいいですか、なんて勇気はありません。知らないがゆえに、においだけで見えないものを沢山想像する。匂いが、恋人や片思いよりも上位に位置して、そこで満足してしまう。それが僕です。

多分ずっと、真実は見てはいけない、というのも何かの奇譚作品の影響かもですが、僕の本を介した匂いフェチは、もうずっと昔。小学校のころの漫画や雑誌の貸し借りからあったのだと思います。

今になってようやく、あの時のキュンとする気持ちの意味が分かったわけですね。

においフェチは○○の××な匂いが好き、というのが多いみたいですが、僕の場合は「○○」な本の「××」な匂いが好き。

その○○と××の組み合わせも、相手によって変わる、面倒くさいフェチです。

もちろん本は好きです。職場では、図書館に籠ってそうな、根暗な男子と思われているかもしれませんが、僕なりに楽しいので別に気にしていません。においフェチとしての下心満載ですが、本の貸し借り自体も純粋に楽しいです。

一般的にはささやかな、それこそ小学生レベルのフェチかもしれませんが、求めるにおいへのこだわりと楽しみ方だけは洗練されています。

無口な僕が、女子社員グループと本の交換仲間になったきっかけは、実はほとんど覚えていません。でも、自然に人と交流ができているだけでも幸せでしょうか。女性陣と話す勇気は、フェチ魂が背中を押してくれているのは間違いありません。

大した話じゃなくて申し訳ありませんが、レベルが高い匂いフェチの方なら少しは共感していただけるかな、と思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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